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日米外相会談に臨む上川陽子外相(右端)と米国のブリンケン国務長官(左から3人目)=2024年7月28日午後2時37分、東京都港区の飯倉公館、代表撮影

 日米両政府は28日、「核の傘」を含む米国の戦力で日本への攻撃を思いとどまらせる「拡大抑止」をめぐり、初の閣僚会合を東京都内で開いた。共同発表で「紛争の発生を抑止するために拡大抑止を強化する最善の方法を追求し続ける」と表明した。

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 会合には上川陽子外相と木原稔防衛相、米側からブリンケン国務長官、オースティン国防長官が参加。共同発表は①北朝鮮による不法な核・弾道ミサイル計画の持続的な追求②中国による透明性を欠いた核戦力の拡大の加速③ロシアによる国際的な不拡散体制の毀損(きそん)――を挙げ、地域の安全保障環境が「一層悪化」していると指摘。日米両国が「同盟の抑止態勢を強化し、戦略的脅威を管理する必要性を再確認した」と強調した。

 また、抑止力や抑止策をめぐる議論を継続する方針を示した上で、「情勢が進展する際のあらゆる段階において、二国間の十分な調整を確保する」とした。

 閣僚会合で上川外相は「我が…

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